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Yuki Saito 映画「古都」完成披露試写会!

Yuki Saito脚本・監督作品、映画「古都」の完成披露試写会が11/9(水)新宿ピカデリーで行われ、キャストと共にYuki Saitoが登壇した。

同作は、“日本の美と精神”を表現することに生涯をかけ、日本人として初めてノーベル文学賞を受賞した川端康成の傑作『古都』の現代版として、原作では描かれなかった大人になった主人公たちの物語を映像化。

舞台は京都とパリ。京都室町に先祖代々続く佐田呉服店。店を継いだ日から20年、佐田千重子(松雪泰子)は、室町に生まれた宿命を娘の舞(橋本愛さん)に背負わせていいものか葛藤していた。大学生の舞は、就職すべきか、店を継ぐべきなのか迷っていた。一方、北山杉の里で林業を営む千重子の生き別れた双子の妹・中田苗子(松雪/二役)は、深刻な経営悪化に陥っていた。苗子の娘の結衣(成海璃子さん)は絵画を勉強するためパリに留学していたが、何を描きたいのかを見失い悩める日々を送っていた。それを感じとった苗子は結衣に会う為にパリ行きを決意する。舞も書道の先生がパリで開く個展へ同行する為にパリに向かう。母から娘へ受け継がれる伝統。京都の伝統に生きる家族の人生が今、交差しようとしていた―。

同作の脚本・監督を務めたYuki Saitoは、「過去に2度映画化され、1本目は中村登監督・岩下志麻さん主演、2本目は市川崑監督・山口百恵さん主演。新たな視点で自分たちの新しい『古都』を生み出そうという思いで3年前にスタートして、今、皆さんの前でお披露目ができます。映画というのは皆さんに観ていただいて初めて生まれるものだと思っていますので、今日は新しい『古都』の誕生日です。お越しいただき、ありがとうございます。」と挨拶。

ハリウッドで8年間に渡り映画制作を学んだ後、帰国後は名匠の撮影現場に参加してきたが、「ハリウッド映画に憧れて渡ったのですが、日本人であることを問われましたし、自分自身のアイデンティティというか、世界中から集まる人は(自国に)誇りを持っていて、自分は恥ずかしながらあまり言えていなかった。外に行ったからこそ日本人を意識するようになり、日本への帰国を決意したのも日本と面と向かって、自分のルーツを得た上で見つめ直すことがハリウッドへの近道なのではないかという師匠からの言葉もあったからなんです。そこから自分なりに日本文化をテーマにいろいろとやってきたのですが、3年前に川端康成先生の『古都』と出会い、全てを懸けるという思いで扱う原作だと感じました。ただ、すでに映画化がされているので、一度外に出た、ある種アウトサイダーの目線で描きたかったというのと、原作は20歳になった千重子さんと苗子さんの生き別れになった双子のお話しなのですが、50年前の京都を描いているので、現代とのギャップや時代背景の違いを変更する時に上手くいかないことがあって、千重子さんと苗子さんがお母さんなって、母の視点から見た時に過去の回想として小説の世界を描けたらと思いました。また、一番は世代交代や伝統を継承するというところだったので、母の目線から娘を見るという視点で現代が描けるのではないかと思いました。そして、『古都』には今までの系風がありますので、それをしょって立っていただける方を考えていた時に頭に浮かんだのが松雪さん。松雪さんという主演としての軸が決まった時に新しい『古都』の構成が見えました。」と作品を立ち上げるまでの経緯を語った。

さらに、「川端康成財団の川端香男里先生に許可を取りに行った際に、“小説と映画は違う。アメリカ帰りの若い監督が撮るところに興味を持って託すので、自由にやって欲しい。その変わり、川端康成原作の精神である日本の美を継承することを自分の中で良いので守ってほしい”ということをおっしゃっていただいて、すごく身に染みました。そこだけはぶれないようにしようという思いで現代版にしつつも、今回の新しい『古都』が出来たのではないかと思います。」と話した。

また脚本を作り上げるにあたり、「最後に流れるエンドクレジットを見ていただければ分かるのですが、京都の方の協力がなかったらこの作品は出来ませんでした。川端先生の小説や前の作品を観ましたが僕は京都人ではないので、浅はかな知識で挑戦しても大したものはできない。川端先生の作品と京都は偉大で、いくら掴んでも実態が見えない状態でしたので、脚本を書くのに2年かかりましたが、実際に京都に足を運んで京都体験をして50稿以上書き直しながら、作り上げました。松雪さんが主演でお母さんの話とした時に“これなら撮れる”となったのですが、京都の方々に取材に応じていただいたり、背中を押していただいたことがあって辿り着いた脚本です。」と感謝の気持ちを述べた。

そして最後に、「日本の伝統文化、そして精神が詰まった映画です。『古都』というタイトルを背負った作品ですので、まずは京都・日本の方に認めていただいて、それから世界にまでもっていきたいと思っています。本作に込めた日本人の精神を最後のエンドロールを聴きながら感じていただけたら。観ていただいた方の口コミで伝わっていく映画だと思っていますので、何か感じていただいたら、ぜひ周りの方々を誘っていただきたいです。よろしくお願いします。」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

この日は、同作の製作に協力すると共に、モデルにもなった熊谷昌美さん・優希さん親子が来場し、登壇者に花束を贈呈。その他、同作のテーマである“ほんまもん”にこだわり、ステージ上に池坊華道会の豪華なお花と世界で活躍する書道家・小林芙蓉がしたためた『古都』の題字を展示するなど、華やかな舞台挨拶となった。

日本の伝統に生きることを選んだ二人の母親が、娘へと引き継ぐ大切なものとは何かに気付いていく姿を情感豊かに描く感動作。映画「古都」は11/26(土)京都にて先行公開後、12/3(土)全国公開!
ぜひ劇場でご覧ください。
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