shadow

prev

next

ニュースNEWS

MOVIE

小松菜奈 映画「ムーンライト・シャドウ」完成報告会見イベント!

小松菜奈主演映画「ムーンライト・シャドウ」の完成報告会見イベントが9/1(水)都内で行われ、小松が出席した。

同作は、吉本ばななさんの大ヒットベストセラー小説「キッチン」に収録されている短編小説「ムーンライト・シャドウ」の映画化。ファンの中では初期の名作との呼び声も高い同作は、1987年に吉本さんが大学の卒業制作として発表し、日本大学芸術学部長賞を受賞、さらに翌1988年に泉鏡花文学賞も受賞した作品だ。

さつき(小松)と等(宮沢氷魚さん)は、鈴の音に導かれるように、長い橋の下に広がる河原で出会った。恋に落ち、付き合うまでに時間はかからなかった。等には3つ下の弟・柊(佐藤緋美さん)がいて、柊にはゆみこという恋人(中原ナナさん)がいた。初めて4人で会ったときから意気投合し、自然と一緒に過ごす時間が増えていく。食事をしたり、ゲームをしたり、ゆみこが気になっているという〈月影現象〉について「もしも現実に月影現象が起きたら、誰に一番会いたいか?」を語りあったり。何気ないけれど穏やかで幸せな日々が過ぎていくなかで、別れは前触れもなくやってきた。等とゆみこが死んだ──。深い哀しみに打ちひしがれるさつきと柊。愛する人を亡くした現実を受け止めきれず、ショックで食べることも忘れ、ひたすら走るさつき。そんなさつきを心配しながら、ゆみこの制服を着て何かを感じようとする柊。それぞれの方法で哀しみと向きあおうとしていた。ある日、2人は不思議な女性・麗(臼田あさ美さん)と出会い、少しずつ“生きていく”という日常を取りもどしていく。そして、以前みんなで語り合った〈月影現象〉に導かれていく。もう一度、会いたい、会いに来てほしい──。その現象とは、満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象だった……。

小松は主人公・さつきを演じる。

会見にて小松は、「この作品は去年の12月に撮影し、肌に突き刺さるような寒さの中で演じました。撮影をしている中で孤独な時間があって、肺に入ってくる空気さえも冷たく感じました。」とコメント。

作品について、「ばななさんが24歳の時に「キッチン」を出されたということで、私がこの役を演じた時が24歳だったので、とても運命的だと思いました。さつき役に導いてくださってとても光栄ですし、嬉しかったです。」と感謝すると共に、「生と死がテーマでもあるので、心を大事にして素直に演じたいと思いました。初日は(等)を失ってしまった後のランニングシーンからだったのですが、自分の心も薄くなっていく感覚がありました。さつきの気持ちが入った時はさみしい気持ちになって、孤独に襲われました。撮影時は、晴れたり綺麗な朝日が見えたり、環境さえも味方をしてくれて、全部を身に沁みながらこの役を全身全霊で演じたいと思いましたし、真っすぐに現実を見たいと思いました。」と撮影を通して感じた思いを語った。

小松が演じたさつきを見た吉本さんから“若い肉体が肉体を失ったんだと伝わってきた。こういう感じが書きたかったんだと思い出すことができた”と言われ、「安心しました。初めて原作の方と試写を観て、その時は緊張感で押しつぶされそうでした。生みの親であるばななさんが良かったと喜んでくださって幸せです。一生懸命やってきて良かったと思いました。」と笑顔を見せた。

その後、作品で奇跡的な出会いが描かれていることから、忘れられない出会いを聞かれ、「友達のAさんから、その友達のBさんが地方で古着屋をやっていると聞いたことがあったんです。私は古着が大好きなのですが、Bさんがお店をやっている地方に仕事で行くことがあり、そういえばBさんのお店はこの地方だったなと思いながらも、お店の名前も場所も教えてもらっていなかったんですね。散歩がてら古着屋さんに行ってみようと思って最初に入ったお店で“あ、この人、Aさんの友達かも”と思って聞いたらBさんだったんです。こんな引き合わせがあるんだと思って盛り上がって、すぐにAさんに報告しました。衝撃的な出会いがあるんだと思いました。」と答えた。

この日は、エドモンド・ヨウ監督がサプライズでオンライン参加。小松について“撮ったシーンを見返す度に驚きに満ちて、彼女がいないと成立しなかった。”と話し、「監督が撮りたいさつきと、私が演じてみたいさつきの方向性に少し違いがあったので、本読みなどを通してすり合わせていきました。監督はいつも楽しそうに笑顔で居てくださったので、監督のためなら絶対にいい作品にしたいと思いましたし、和やかで和気あいあいとしながらも集中して1つのものを作り出すような現場でした。監督の人柄がとても素敵だったので、たくさん助けられました。」と笑顔で振り返った。

そして最後に、「この作品の好きなところは、過剰に描いていないところ。内面の感情や秘めているものを監督が美しく儚く、そして希望の光のようなキラキラとした眼差しまでも撮っていただきました。ここに監督が居ないことが悲しいですが、でもこうやってリモートで通じ合える喜びもあります。コロナで失ったものは大きくて憎いですが、自分たちにできることをきちんと考えたいと思います。この映画を観て自分なりの一歩でいいんだと感じました。観ていたただく方によって感じることは全然違うと思いますが、きっと私たちが届けたかったものが映っていると思います。どうぞよろしくお願いします。」とメッセージを送った。

映画「ムーンライト・シャドウ」は、9/10(金)公開。
ぜひご覧ください!

(敬称略)
  • はてなブックマーク

pagetop

page top