葵わかな 舞台「パンドラの鐘」ビジュアル解禁!
葵わかなW主演舞台、COCOON PRODUCTION 2022 NINAGAWA MEMORIAL「パンドラの鐘」のビジュアルが解禁となった。
1999年に蜷川幸雄さんの指名で野田秀樹さんによって産み落とされた「パンドラの鐘」。同作は、当時ともに世界の舞台で戦った日本の演劇界の二大巨頭、蜷川さんと野田さんによって、Bunkamuraシアターコクーンと世田谷パブリックシアターの二館で同時期に上演され、蜷川さんは“岩”、野田さんは“紙”と、同じ作品ながら全く違ったモチーフとアプローチで作品を創り上げ、世紀の競演は一大センセーションを巻き起こした。さらに蜷川版には、大竹しのぶさん、勝村政信さん、生瀬勝久さん、松重豊さん、一方の野田版には、堤真一さん、天海祐希さん、古田新太さん、松尾スズキさんなどが出演し、豪華出演陣の対決も大きな話題を呼んだ。
そして、現役のまま惜しまれつつ2016年にこの世を去った前芸術監督・蜷川幸雄さんの七回忌を迎える今年、“NINAGAWA MEMORIAL”と題し、初演以来23年ぶりに上演。蜷川作品より多大な影響を受け、アングラ、シェイクスピア、海外戯曲、歌舞伎まで様々なジャンルの作品を手掛けている、気鋭の演出家、杉原邦生さんの手によって、記念すべき公演として再び現代に蘇える。
今回ビジュアルを撮り下ろしたのは、蜷川さんの長女で写真家・映画監督として世界的に活躍する蜷川実花さん。「祝祭」「祈り」「鎮魂」「希望」といった作品のテーマに、蜷川さんがもつ独特で豊かな色彩感覚が織り込まれ、日本の歴史のTABOOに真っ向から挑んだ本作の衝撃に負けない、インパクトのあるビジュアルが完成した。
古代の女王・ヒメ女を演じる葵は、「脚本を初めて読ませていただいた時の気持ちが、今も強く残っています。不思議で突拍子もなくて、巧妙で、切なくて…色々な気持ちが浮かびすぎて、なんて言葉で表したらいいのかわからないくらいなのですが、それを表現する立場に加われることがとても嬉しいです。(ミズヲ役の)成田凌さんとは親子という間柄を演じて以来の共演なので、不思議な気持ちもあるのですが、とても心強いです。この作品ではどんな関係性をお見せできるのかとても楽しみです。演出の杉原邦生さんをはじめとする座組の皆さんとご一緒させていただけることに、とてもワクワクしています!精一杯頑張りたいです。」とコメントを寄せた。
COCOON PRODUCTION 2022 NINAGAWA MEMORIAL「パンドラの鐘」は、6/6(月)~28(火)東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、7/2(土)~5(火)大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。
ぜひご期待ください!
【あらすじ】
太平洋戦争開戦前夜の長崎。ピンカートン財団による古代遺跡の発掘作業が行われている。
考古学者カナクギ教授の助手オズは、土深く埋もれていた数々の発掘物から、遠く忘れ去られていた古代王国の姿を、鮮やかによみがえらせていく。
王の葬儀が行われている古代王国。兄の狂王を幽閉し、妹ヒメ女が王位を継ごうとしているのだ。従者たちは、棺桶と一緒に葬式屋も埋葬してしまおうとするが、ヒメ女はその中の一人ミズヲに魅かれ、命を助ける。
ヒメ女の王国は栄え、各国からの略奪品が運び込まれている。あるとき、ミズヲは異国の都市で掘り出した巨大な鐘を、ヒメ女 のもとへ持ち帰るが……。
決して覗いてはならなかった「パンドラの鐘」に記された、王国滅亡の秘密とは?
そして、古代の閃光の中に浮かび上がった<未来>の行方とは……?