吉田美月喜が、映画「カムイのうた」で主演を務めることが発表され、同日北海道「写真の町」東川町で行われた製作発表会に出席した。
本作は、1903年に生まれ、19歳の若さで亡くなったアイヌ文化伝承者、知里幸恵さんをモデルにした作品。アイヌの血を引く知里幸恵さんは失われつつあったアイヌの伝統文化(口承叙事詩”ユカㇻ”)を日本語に訳した「アイヌ神謡集」を書き上げた。彼女の業績はアイヌ民族の人々に大きな自信と誇りを与えた。彼女の生きた姿をモチーフにして、明治・大正期、土地や生活を奪われ消滅の危機に瀕していたアイヌ民族の生き様や伝統・文化を、雄大な北海道の自然の中に描き出す物語を当時の資料を元に、北海道東川町の協力のもと、オール北海道で作り上げていく。
知里幸恵さんをモデルにした主人公・テルを演じる吉田は、「この映画の話を聞くまで、アイヌ文化やアイヌの方々の知識はあまりありませんでしたが、この映画のためにアイヌ文化を学び、例えば「もの一つひとつに神様が宿っている」という考え方や、「大切な自然の中で共に生かされている」というアイヌ民族の考え方が、今私たちが現代を生きていく中でとても大切な考え方なんじゃないかな、ということを感じています。また、最近私自身19歳になりました。知里幸恵さんが同じ19歳の時に『アイヌ神謡集』を書かれたということを知り、とても大人で、素敵な考え方をもった女性だったんだなと感じています。そんな知里幸恵さんがどういう気持ちでこの本を書き上げて生きていったのかを、映画を通してみなさまに伝えていけたらよいなと思っています。監督をはじめ、この映画の制作に関わる方々の強い熱い思いを感じているので、しっかりと背負って撮影に挑んでいきたいと思っています。」とコメントした。
映画「カムイのうた」は、2023年秋劇場公開予定。 ぜひご期待ください。
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