【酒井大地インタビュー】 主演映画『僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。』公開！
5月26日（金）～全国順次公開される映画『僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。』で主演を務める酒井大地にインタビュー。作品への思いや見どころ、今後の目標などについて聞いた。
■この世界に入ったきっかけを教えてください。
元々テニスをやっていて芸能界に興味はなかったのですが、母親が事務所のオーディションを見つけて応募したのがきっかけでした。母親に「東京行くよ」と言われて付いて行ったら『スター☆オーディション』の会場で、何も知らないままオーディションを受けて最終オーディションまでたどり着いた感じでした。最終オーディションはすごく緊張して何も覚えてないのですが、グランプリを取れて嬉しかったです。母親はすごく喜んでくれました。
■自分の性格を一言で言うと…。
明るいの「明」です。１対１での初対面は緊張しますが、グループで数人いたら全然緊張しません。グループの中ではくだらないことを言ってたまに笑われる、うるさいタイプの男の子です。
■目標としている人はいらっしゃいますか？
市原隼人さんです。作品でご一緒させていただいたことがあるのですが、演技に対してすごく熱心ですし、芝居だけでなくご自身で写真を撮影されたりと多趣味で色々なことを教えてくださる俳優さんなので憧れています。
■これから演じてみたい役はありますか？
これまでは地方に住んでいる男の子とか気弱で優しい男の子の役が多かったのですが、俳優はいろんな役になれるのが魅力だと思うので、殺人犯や山奥で過ごしている野蛮な役などいつもの自分とは全く違う役を演じてみたいです。
■プライベートで挑戦してみたいことはありますか？
映像を作る側もやってみたいです。学校の授業で、自分で撮影・編集をしてそれを見るという授業があるのですが、自分は普段演じる側でカット割など少し分かっているので、そういう経験も踏まえて作った映像を「いいね」と褒められて、監督やカメラマンにも挑戦したいと思いました。
■『僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。」への出演が決まったときの心境はいかがでしたか？
すごく嬉しかったです。台本を読んだ時にすごく面白くて、この役を演じられるのは今しかないと思ったので、頑張って演じさせていただきたいと思いました。
■初主演映画ということで、心がけたことや意識したことなどありましたか？
いつも一緒にいるアゲルとヨシキと楽しくわちゃわちゃしている感じを作品で見せたかったので、ロケ地の富山出身のアゲル役の宮川元和くんとヨシキ役の長徳章司くんと3人で楽しく話すということを意識してやっていました。
■富山県射水市（いみずし）での撮影で一番印象に残ったことはありますか？また富山県射水市の魅力とはどこだと思いますか？
一週間以上居たら、第二の故郷と呼べるくらい温かい場所だと思います。地元の方がすごく優しくて話をしていると楽しいし、自然も素敵でラーメンも美味しいので、気分転換するには良い場所だと思います。
■トオル・アゲル・ヨシキでの3人のシーンが多く、作品からも仲の良さなど伝わってきましたが、実際どのような役作りをしましたか？
最初に2人に会ったときは真面目だと思いました。初日に3人でお風呂に入ってそのまま解散したのですが、せっかく少し距離が縮まったのに次の日に関係が戻ってしまう気がして、夜に2人に電話をして3人で集まって台本を読みました。友達でもあり同じ作品を作る仲間という実感も湧いたので、夜に「台本を読まない？」と誘ったことが良い空気が作れたきっかけだと思います。
■喜怒哀楽の分かりやすいトオルでしたが、演じるうえで難しかった部分はありますか？
喜怒哀楽を演じ分けるのが難しかったです。時系列通りに撮影できないシーンもあって、ワクワクしている気分から悲しい気持ちのシーンを演じなければいけない部分もあり、そこは苦戦しました。初日に冒頭のトオル・アゲル・ヨシキの3人シーンを撮影したんですけど、今後の3人の関係性の軸になるシーンなので、距離感があってもダメだしテンション高すぎてもダメだと思ったので、良い感じの度合いを見つけるのが難しかったです。
■お芝居をする上で一番大切にしていることはありますか？
自分の気持ちに嘘をつかないことです。あとは自分が考えた芝居が上手くいなかくても、相手の芝居の流れにそって演じることを意識しています。
■『僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。』は自身にとってどんな作品になりましたか？
初主演ということもあって色々と不安もありましたが撮影が終わってみると、思っていた以上に達成感がありました。この作品でしか出会えなかった宮川くんと長徳くんとは今でも連絡を取り合っていてプライベートでも遊ぶ仲になれたので、2人にも出会えて良かったですし、初主演がこの作品で良かったという気持ちです。
■最後に作品のみどころを教えてください！
おじいちゃんの「何でもやってみなきゃわからん。すぐ無理無理言うな」ってセリフがあるんですけど、その言葉通りの作品になっていると思うので、今夢を追いかけている方や夢がない方に見ていただきたい作品です。男3人のわちゃわちゃを中高生の皆さんは“こんな青春したいな”と思ってほしいですし、大人の方には“こんな青春していたな”“こんな青春をしてみたいから、もう１回同級生に声を掛けてみよう”という気持ちになってほしいです。ぜひ作品をご覧ください。
＜作品情報＞
『僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。』 ※主演・本江 透（トオル）役
本作は、地元の危機を救おうと奮闘する高校生男子三人組の挫折と成長を描くハートフルコメディー。2016年に公開された映画『人生の約束』のスタッフが、新たに富山県射水市を舞台に再集結して製作。メイン以外の多くの出演者は、富山県民からのオーディションで選抜された。また「日本のベニス」とも呼ばれている射水市の美しい町並み、放生津曳山祭などが本作を盛り上げている。
2023年5月26日(金)～ユーロスペース、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開
2023年5月19日(金)～富山3館先行公開（TOHOシネマズ 高岡、TOHOシネマズファボーレ 富山、J MAX THEATERとやま）
＜プロフィール＞
酒井大地（サカイタイチ）
2006年1月17日、福井県出身
第１回 スター☆オーディション 男子グランプリ受賞
主な出演作品：映画「都会のトム＆ソーヤ（2021）、「ベルメゾン＆キッズ」モデル
今秋には映画「おしょりん」の公開が控える。