北川景子 連続ドラマW 湊かなえ「落日」主演決定!
北川景子が2023年9月に放送される連続ドラマW 湊かなえ「落日」(WOWOW)で主演を務めることが発表された。WOWOWでの主演は「連続ドラマW ヒポクラテスの誓い」以来、約7年ぶりとなる。
原作は、2008年のデビュー作「告⽩」がミリオンセラーとなり、その後も「贖罪」「Nのために」「リバース」など途切れなくヒット作を⽣み、エンターテインメント⼩説界をけん引する湊かなえ。そして、本作で監督を務めるのは、第44回日本アカデミー賞で最優秀作品賞に輝いた「ミッドナイトスワン」の内田英治監督。
【北川コメント】
――本作のオファーを受けた際の気持ち
「湊かなえさんの作品が⼤好きで、元々たくさん読ませて頂いていた中に「落日」もありました。⾹と真尋が一つの事件を調査していく過程で、⾃分の過去や⽣い⽴ち、家族についてさまざまな真実に辿り着いていき、2人の人⽣がじわじわと交わっていくストーリー展開に感動した作品でした。オファーをいただいた時は驚きましたし、湊さんの作品に携われることがとても嬉しかったです。」
――脚本を読んだ際の感想
「一⾒接点のない登場人物たちが過去に深く関わりがあり、その真実が明らかになるにつれ、それぞれが心にしまっていた悲しみやトラウマを昇華していく展開が、原作同様、ライブ感がありました。真実とは、事実とは、そしてそれを受け入れることとは何なのか。知ることに果たして救いはあるのか。原作のテーマが落とし込まれた脚本で惹き込まれました。
タイトルの通り、落日が度々物語に出てきます。日が沈むまでの短い時間に、それぞれが同じ⼣日に思いを馳せていたと思うと切なかったのですが、一歩ずつ前に進んで欲しいと思いましたし、とにかく天候に恵まれ、この⼣日のシーンの撮影がうまくいきますようにと願いました。(笑)」
――今回演じた新鋭映画監督・⻑⾕部⾹という役について役作りで⼼がけたことや、撮影現場の印象
「⾹は″知ること″が″救い″だと言い、『なぜそうなってしまったのかが、知りたい』と言い続けます。真実を知ることで傷つくことや、かえって苦しむことになったとしても、真実に近づこうとする執念を持つ人です。役を作るにあたり、この人は何故そんなに知りたがるのか沢山考えたのですが、⾹という人物は過去も含め⾃分という存在を赦すために知ろうとしていて、知ることでしか本当に前に進めないのだとわかりました。真実に近づくためには手段を選ばなかったり突き進んでしまうところがあり、それ故に周りを傷つけてしま
い、またそのことにも傷ついてしまう⾹の繊細さを表現したいと思い撮影に臨んでいました。撮影現場は⼤変和やかで、内田監督や内田組の皆様がとても温かく迎え入れてくださり、皆様とコミュニケーションをとるのが楽しかったです。作品の真剣なムードとはまた違って、和やかで楽しい日々でした。」
――視聴者の皆様へメッセージ
「心に悲しみや傷を抱えたまま蓋をして⽣きていた登場人物たちが、それぞれの救いを⾒つけ前に進んでいく姿に私は勇気をもらいました。日常⽣活を送る中で、時として私たちは普通を装い、悲しみやトラウマ、知られたくない感情が表層に浮かび上がらないよう取り繕って⽣きていますが、実はそれぞれに何かを抱えていて、皆救いを求めているのだと思います。この落日という作品が、皆様にとって一瞬でも、何かの救いや励ましになったら幸いです。」
連続ドラマW 湊かなえ「落日」はWOWOWにて2023年9月放送・配信スタート(全4話)。
ぜひご期待ください!
【あらすじ】
新進気鋭の映画監督・⻑⾕部⾹(北川景⼦)は、新人脚本家・甲斐真尋(吉岡⾥帆)に映画の脚本の相談を持ち掛ける。その元となるのは、15年前、引きこもりの男性が高校⽣の妹を⾃宅で刺殺後、放⽕して両親も死に⾄らしめた『笹塚町一家殺害事件』。そして事件が起きた⼩さな町、笹塚町は真尋の⽣まれ故郷でもあった。判決も確定しているこの事件を、⾹はなぜ撮りたいのか。真尋はどう向き合うのか。事件を調べていくうちに、衝撃の真実にたどりつく……。
(敬称略)