松雪泰子 舞台「無駄な抵抗」出演決定!
松雪泰子が、2023年11月世田谷パブリックシアターにて開幕する舞台「無駄な抵抗」に出演することが発表された。
同作は、前川知大と世田谷パブリックシアターがタッグを組む4年ぶりの新作公演。
古代ギリシャの叙事詩、ホメロスの「オデュッセイア」を原典とした新たなスケールのストーリーに挑戦した2019年の『終わりのない』に続き、今回前川が選んだテーマは、ホメロスの後に登場した古代ギリシャ劇。ソポクレスの「オイディプス王」に代表されるように、ギリシャ悲劇の大テーマである「運命」を扱う。『終わりのない』では神々と別れた人類の成長と意識の目覚めを、一人の青年に託して描いた。今作では、オイディプス王のように、神々と別れ、世界という巨大な力「運命」に抗おうと、自らの意志を信じて生き始めた人たちを描きます。古代ギリシャ劇を発想の源泉として、前川は「運命」と「自由意志」をテーマに新たな作品の創作に挑む。前川はそこで、何を描きあぶり出し、現代に何を問うのだろうか。
出演にあたって松雪は、「前川さんの元、新たな創作に関われる事に喜びを感じております。これから立ち上がる世界を丁 寧に積み上げていきたいと思います。無駄な抵抗…どんな世界になるのか楽しみながら、創作し ていきたいと思います」とコメントを寄せた。
舞台「無駄な抵抗」は、2023年11月世田谷パブリックシアター、12月兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演。
ぜひご期待ください。
■公演情報ページURL
https://setagaya-pt.jp/stage/2140/
【イントロダクション】
運命について。
未来は可能性にあふれ、たくさんの選択肢があるように見える。
でも人生を振り返ってみると、曲がりくねった一本の道が続いているだけ。
怒涛の“現在”が可能性をなぎ倒し、固めた、動かしようのない一本道。
もしもなんて無い。考えるだけ時間の無駄。 “現在”に背中を押され前を向く。
選ぶことに正解も間違いもない。全ては決まっているのかもしれない。
無駄な抵抗。“私”に自由はないのでしょうか。
ギリシャ悲劇「オイディプス王」では、
不吉な予言から逃れようと行動したオイディプスが、それゆえに予言を成就させていく。
気付いた時には手遅れ。全てはこうなる運命だった。
オイディプスに自由はあったのだろうか。
運命と感じるのはいつも全てが終わった後で、私には知らない自由もあったのだ。
全てはこうなる。
(敬称略)