【歌ういい女・あたしインタビュー】「塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い@comic」とのバーチャルライブコラボ楽曲『シュガーハイ』を11/24に配信リリース!
現役女子高生“あたし”名義で活動をスタート。2022年に “あたし”名義でのプロジェクトが始動し、数々の楽曲をリリースし続けている“あたし”の最新楽曲「塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い@comic」とのバーチャルライブコラボ楽曲『シュガーハイ』を、11月24日(金)に配信リリースする。楽曲への想いや歌い手を始めたきっかけ、ライブへの想いなどを聞いた。
■“歌い手”として活動を始めたきっかけを教えてください!
高校のときに軽音楽部に所属をしていたのですが、高2の終わりから高3の始まりくらいにコロナが流行ってしまってバンド活動が全くできなくなってしまったんです。その時に顧問の先生が「YouTubeに歌をあげてみなよ」と勧めてくれたことが歌い手として活動を始めるきっかけになりました。もしコロナがなかったら歌い手ではなくてバンド活動を続けていたかもしれないし、裏方として音楽に関わる仕事をしていた可能性が高かったと思います。就職するか歌い手として活動するかふわふわしていた時に活動を通して自分がやりたいことをはっきり見つけられました。
■自分の性格を一言で言うと…。
あんまり表にも顔にも出ないのですが、けっこう騒がしい性格だと思っています。コミュニケーションを取るのが苦手なタイプなので、人と仲良くなるまでけっこう時間がかかりますし打ち解けるまではかなり静かだと思います。でも慣れてくるとよく喋るみたいで、友達に「慣れてくるとベラベラしゃべるタイプだね」って言われます。
■今、一番幸せな時間はどんなときですか?
一人で音楽を聞く時間やYouTubeやNetflixを見ている時間が幸せです。友だちと遊ぶことももちろん好きですが、自分の世界に籠っているときも幸せだなと感じます。家にいる時間が好きで、1、2週間は買い出し以外ずっと家にいることもあります。最近は仕事などで外に出る機会も多いんですけど、けっこういいバランスで活動できていると思います。
■「歌ういい女」の“あたしさん”ですが、他に自分はどんな「◯◯女」だと思いますか?
いい女からかけ離れていると思うんですが「めんどくさがりな女」です(笑)。家にいるにも関わらず、片付けや家事や料理などいずれやらなくてはいけないことをどんどん先延ばしにする癖があって、めんどくさがりで怠惰な女だなと感じています。
片付けなど一旦始めてしまうとすごく細かいところまでこだわってしまうんですけど…。
■歌い手「現役女子高生あたし」名義として活動を始め、2022年に「あたし」名義のプロジェクトが始動。改名後多くのオリジナル楽曲のリリースをされていて、2023年にすでに4作のリリースをされていますが、オリジナル楽曲を配信したことで何か変化したことはありますか?
私の中であまりちゃんとした変化がなくて・・。「歌ってみた」で歌う楽曲は、すごく束縛するようなラブソングもあれば、純粋なラブソングや世間に対してすごく怒っている気持ちを歌っている曲などその曲ならではのストーリーがあると思うんですけど、自分の中に一回落とし込んで自分なりに解釈をして歌っています。感情自体はまったく別物ですけど自分なりに解釈するという意味ではオリジナル楽曲とあまり違いはないかもしれないです。でも「歌ってみた」は二次創作だと思うので、二次創作から一次創作に変わってより気持ちが表現しやすくなった気がします。歌い手活動を始める前にYouTubeに最初に投稿した曲がオリジナルなのでむしろ「原点に戻ったな」という気持ちがあります。
■“あたし”として活動している中で一番大切にしていることは何ですか?
すごくシンプルな言い方になってしまうのですが、“あたしらしく歌いたい”と思っていて、もちろん感情を表現するために優しく歌ったりガナってカッコよく歌ったりとかはするんですけど、変に拗らせたり自分の解釈とは違う伝え方をしないように気をつけています。普段家から出ることがあまりないので本名で呼ばれることが全然なくて “あたしちゃん”とか“あたしさん”と呼ばれることが多いので、こっちが本名なんじゃないかと思うくらい“あたし”に愛着が湧いています。
■今回『シュガーハイ』を初めて受けとった(聞いた)ときの印象はいかがでしたか?
歌詞はもちろん素敵だなと思ったんですけど、楽曲のメロディーとかリズム、1番のAメロ・Bメロと2番目Aメロ・Bメロが全く違っていたりと、1曲の中でたくさんの展開があるのがすごく面白いなと思いました。あと当たり前かもしれないんですけど、作曲者の夢見クジラさんと久下真音さんが、私が歌うことをすごく想像して書いてくださっているので初めて聞いて歌った曲なのに歌い馴染みが良くて心地良さを感じました。レコーディングのディレクションも含めてやって頂いて、レコーディングの時に“あたし節を出してください”、“あたしさんの歌い方の癖をたくさん出してください“と言って頂いたので、すごく自由に歌わせていただきました。
■『シュガーハイ』は、「塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い@comic」の甘い恋の世界観にピリッとスパイスを織り交ぜたリアルなラブソングということですが、どんな思いを込めて歌っていますか?
学生ならではのピュアな感じやちょっとしたことで心がグチャグチャになったり揺らいだりといろんな感情が出てくると思うんですけど、その気持ちを頑張って自分の中に下ろして、等身大の学生になった気持ちで歌いました。昔から漫画とかアニメとかお話とかYouTubeが好きだったのでいろんな作品を見て感情を学べたのでそれが役にたっているかもしれません。今回はちょっと幼いピュアな感じで歌った方がいいのかなと思って歌ってみました。
■歌がとても上手ですが、いつ頃から歌を歌われていましたか?
母が歌手だったので小さい頃から「歌って」と言われることが多くて、歌う機会や音楽に触れる機会は多かった気がします。やっぱりたくさん歌ったり、「歌ってみた」は一人で録音して、聞いて、OKテイクを決めなくてはいけないので、客観的に曲を聞くことが多くて「歌ってみた」を通して歌が少しずつ成長した気がします。曲に込められた想いもアーティスト毎に違うと思うので、歌うことで感情や解釈を学んで作詞をする時の良いインスピレーションを受けられているし、色々な感情を表現できて楽しいです。
■音源をリリースすることと、お客さんの前でパフォーマンスすることの違いをどう感じていますか?
音源をリリースするときは「作るぞ!」と個人で好きなものを作るイメージですが、ライブは見ている側もパフォーマンスする側も一緒に「楽しいことしようぜ!」っていう気持ちなのかなと私の中では思っているので、友達と遊びに行ったり、一緒に盛り上がる感じだと思います。ライブにもよりますがペンライトを持ってきてくださる方もいて、ネット上だけのコミュニケーションだったのが、「本当に実物がいるんだ!」という嬉しい気持ちになります(笑)。人と関わることも好きなので今後もライブをたくさんやっていきたいなと思います。
■radio Audee「あたしと、はなそ?」を週2回配信されていますが、ラジオはご自身にとってどんな存在ですか?ファンのみなさんとのコミニケーションはいかがですか?
かなり自由に喋っていて自分のことしか話をしない回もあれば、お便りいただいた相談や意見に対して喋る回もあるのですが、実家のような安心感のある場所だと思っています。リスナーさんは友だちとは違うかもしれないんですけど、距離感が近くて“人”対“人”という気持ちで喋るようにはしています。コロナ禍で私自身も体育祭や文化祭が全くなくなってしまって、私のリスナーさんにも中高生で同じような環境の人も多いので、みんなで楽しいことができたらいいなと思っていて、歌を通して“一緒に青春を作ろう”ということを前からコミュニティでも言っています。仲間やクラスメイトのような感覚を持っています。たまにXのスペースを使ってラジオのような感じでリスナーさんと話すことがあってそういうコミュニケーションは好きです。人前に出ることは緊張しますが、コミュニティはとても大切に思っています。
■「LIVE Meets Vol.5」の出演が決定しましたが、どんなパフォーマンスをしたいと思いますか?また初回から出演されていますが、あたしさんにとってはどんな存在のイベントですか?
Vol.1から出演させていただいていて皆勤賞です!ライブパフォーマンスをすることが最初すごく緊張していたんですけど、ライブをするのがすごく好きなので“あたし”のことを知らない人とか“あたし”の歌を聞いたことない人ともクラスメイトや仲間のように一緒に楽しめたらいいなと思っています。曲によって違う感情があって、たとえば盛り上がる曲だったら“楽しい”を伝えたいし、しっとりしたラブソングだったら“愛”を会場のいる人に伝えたいですし、曲の解釈をそのまま伝えられるパフォーマンスができたらいいなと思っています。
■今後してみたい活動があったら教えてください!
歌うこと自体が大好きですし、話をしたり表現したりすることも好きですけど絵を描くことも大好きなので今はまだちょっと画力が足りなくて難しいですが、もっと頑張っていつかジャケットやMVの絵を描いてみたいと思っています。今後も歌に限らず、“あたし”らしさを表現できるように絵でも歌でも言葉でも動画でも“あたし”という存在を伝えられたらいいなと思っています。
<リリース情報>
「シュガーハイ」
2023年11月24日(金)配信リリース
小学館企画のVRコンテンツプロジェクト第一弾、小学館のマンガアプリ「マンガワン」をはじめとして大人気連載中『塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い@comic』とのバーチャルライブコラボ楽曲。漫画の甘い恋の世界観にピリッとスパイスを織り混ぜたリアルなラブソング。
<イベント情報>
「LIVE Meets Vol.5」
日時:2024年1月26日(金) 開場 18:00 / 開演 18:30
会場:【東京】Spotify O-EAST
出演: あたし / harha / ケタチガイ and more
※チケットは各プレイガイドで発売中!
<プロフィール>
あたし
20歳、引きこもり気味の、歌ういい女。
2020年、「現役女子高生あたし」名義で歌い手として活動スタート。高校在学中に投稿した「グッバイ宣言/Chinozo【歌ってみた】」が500万再生を記録し注目される。
SDR「クリエイターズマッチングプロジェクト」で歌唱部門・チーム部門のW受賞をきっかけに、クリエイティブレーベルMeMe Meetsに参加。TVドラマ『東京放置食堂』主題歌を担当。
2022年、「あたし」名義でのプロジェクトが始動、「太陽観測」でデビュー。hmngがディレクションを務めたMVも話題を集める。
同年“SNSで最も使われる音楽”を生み出す架空のアパート・MAISONdesにzumiTaと共に入居、「わかっちゃない」を発表。
2023年6月にTVドラマ『4月の東京は…』の主題歌を担当した「イベリス」をリリースした。
シンガーの母親から借りパク中のマイクで歌い続けている。