横浜流星『第48回報知映画賞』主演男優賞受賞!
今年の映画賞レースの幕開けとなる『第48回報知映画賞』の各賞が11月27日に発表され、『ヴィレッジ』と『春に散る』に主演した横浜流星が主演男優賞を受賞した。
無気力な青年から世界王者を目指すボクサーまで、幅広い演技を披露。
昨年の報知映画賞も『流浪の月』で助演男優賞を受賞したが、2年連続の快挙。
「こんなにも、早く帰ってこられるとは」と顔をほころばせた。
表彰式は12月上旬に都内で行われる。
「『いつかまた主演男優賞で帰ってこられたら』と思っていましたけど、こんなにも早く受賞できて。感謝の気持ちで、いっぱいですね」
助演→主演の連続受賞は2人目の快挙。
『流浪の月』での助演男優賞から1年。「より芝居と向き合えた」と振り返った。
「年齢やキャリアと共に携わる作品が変わって、より本物にならないといけないと感じたし、深いところまで向き合える作品も多かった」
『ヴィレッジ』では運命に翻弄(ほんろう)される青年を、『春に散る』では若きボクサーを演じた。
幅広い役になりきる演技力が評価されたが、共に「出演するか悩んでいた」という。
「自分に演じられるのか。また、格闘家へのリスペクトがあるからこそ不安も大きくて。あらを探すじゃないですけど、そうなってしまうのではという怖さもあって」
監督やプロデューサーの熱い思いを受け取り、出演を決断。
闇を抱えた男になりきるため『ヴィレッジ』では、撮影外でも多くの言葉を発さなかった。
『春に散る』では、撮影8か月前からトレーニング。試合のシーン前日には計量にも臨んだ。
「1人で体重計に乗って。よしっ、57.15キロ。クリアと(笑い)」
ボクシング熱が高じて、撮影後にはプロテストC級ライセンスも取得した。
小学6年でスカウトされてから15年。
20歳の時に願った「大河ドラマ」も、25年に『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の主演でかなう。
「一日一日を大切に過ごして、作品や役者としてこの世界に欠かせない人になれたら」と語った。
インタビュー:報知新聞社