【古川毅インタビュー】BS-TBSドラマ『夫婦の秘密』栗原蒼太役で出演中!
花屋を営む夫婦と近所でカフェを営む女店主、彼らを取り巻く人たちの一見幸せそうな日常とは裏腹に登場人物全員が裏の顔を持つ欺瞞(ぎまん)に満ちた“愛憎・闇堕ち“ミステリードラマ『夫婦の秘密』。
主人公・穂花の6歳年下の夫・雅道の親友・栗原蒼太を演じる古川毅に作品や2024年の目標などを聞いた。
■デビューのきっかけを教えてください!
スカウトです。原宿で声をかけられたのでびっくりしましたし、最初は怪しいと思ったんですけど、調べてみたらちゃんとした会社だったので安心しました(笑)。今となってはこの職業しかないと思っているので、自分で言うのはあれですが“天職”だなと思います。
■自分の性格を一言で言うと…。
素直!周りからも言われますし、自分でも思います。嘘をあんまりつけないので…。もう少し器用に自分のアホさとかを隠せればいいんですけど(笑)、関係性が深くなればなるほどバレていくみたいです。でもそういう性格が好きだと言ってくれる人もたくさんいるので、感謝して生きています。
■今、一番幸せな時間はどんなときですか?
仕事が充実しているときです。決まった時間に仕事をする会社員とは違うので、日によって一日中ずっと仕事をしている日もあれば、ガッと詰めて仕事をして残りはオフという日もあってバラバラなんですけど、週1で休めればベストかなと思っています。でもいつも何かしら考えていたいし、動いていたいタイプです。仕事が詰まっているときの方が生活が整うんです、ダラけないですし。好きな音楽も仕事に反映されているし、ダンスなどで体を動かしたりして発散もできているので、ストレスがあまりありません。
■プライベートで挑戦してみたいことはありますか?
DJをやりたいです。グループ活動の中での個人活動として『Real Sound』で自分の好きな音楽をプレゼンする連載をやらせていただいたんですけど、まさにその境地がDJだと思うので、どういう場所でプレイできるかわからないですが、2023年はそういった知り合いも増えたし、今すごく興味を持っています。多趣味なタイプではないので、やりたいと思うことがそんなに多くないのですが、絶対にグループにも還元できると思っています。2024年は仕事も趣味も充実させて良い1年になればいいなと思います。
■俳優業のほかに、SUPER★DRAGONとしてアーティスト活動もされていますが、今後はどのような活動をしていきたいですか?今後の目標などありましたら教えてください!
“アジアのポップスターになりたい”ということを漠然ではありながらけっこう本気で思っています。自分たちの掲げるスタイルや音楽、スタイリングにも携わらせてもらっていて、面白いキャラクターのメンバーもたくさんいるので、いろんな要素を含めてスパドラというホームで、カッコいい音楽をちゃんとカッコよく届けられるグループになりたいです。スタンダートのカッコいいって難しくてハードルが高いことだと思うんですけど、ちゃんと実現していきたいと思っています。芝居の方は、しばらく映画の現場ができていないので経験したいなと思いますし、役者を続けている中で“もっと知らないことを知りたい”“見たことない世界を見たい”“感じたことをない感覚を得たい”という思いを持ってやっているので、目標というのを具体的に持っているわけではないんですけど、興味が強いものをやって、それに結果がついてくればいいなと思っています。もちろん結果は出したいです。
■BS-TBSドラマ『夫婦の秘密』は“愛憎・闇堕ち“ミステリーということですが、最初に台本を読んだときの感想を教えてください。
複雑だなと思いました。最初にあらすじ、キャラクターのバックボーン、物語の濃い部分を少しだけ見せていただいたんですけど、かなりカオスだなと思いましたし、自分としてもこういう作品の連ドラに出演させていただくことがなかったので緊張感がありました。
■栗原蒼太の役作りはどうされましたか?
もちろんイメージはしていきましたが、あまり小難しいことはしてないしできなくて、自分の中で解釈して紐解いてチャレンジしてみて、演出する側の監督だったり、共演者の皆さんから表現のインスピレーションを受けたりして、基本は現場でできていったなと思います。雅道があっての親友の蒼太なので、彼の姿や妻のほのかの裏の顔を見る前と見た後では気持ちが全然変わっていきました。
■ご自身は秘密の多いタイプですか?それとも物事を秘密にするのが苦手なタイプですか?
苦手なタイプです。もちろん秘密は守りますけど、バレやすいし嘘がつけないタイプだと思います。秘密は自然とできちゃうものだと思うし、関わっている人たちにも絶対あるだろうなと心のどこかでは思っているんですけど、それを打ち明けるように求めるのは違うなと思います。
■撮影に入られる前は「少しの怖さとワクワクが交差している日々」とおっしゃっていましたが、実際に撮影を終えた心境を教えてください。
緊張感のある現場だったので撮影を終えてホッとしています。もちろん楽しかったんですけど、精神的にもそうですし、難しいシーンが本当に多くて。今は「どう編集されるんだろう」というワクワク感があります。でも見ることによって「ここはこう演じれば良かった」と思ってしまうんではないかなという怖さもあります。
■撮影現場はどんな様子でしたか?撮影現場でのエピソードを教えてください。
めちゃくちゃ温かい空気感で楽しかったです。雅道役の豊田(裕大)さんと良い出会いをしたと勝手に思っています。同じ年の役者が意外と少なくて出会うこともなかなかなくて、その中で“自分とタイプ合うな”とか、“信じて大丈夫”と思う人と巡り会うのはいくら芸能界が狭いからとはいえけっこうな確率だと思っているんですけど、豊田さんは魅力的な役者さんで、表現自体もそうなんですけど、役に対するストイックに真摯に取り組む姿勢が素直にリスペクトできるので、出会えたことが大きかったです。
■この作品の撮影を終えて、今までと違う役者の感覚を得ましたか?
誰とは言えないし何のシーンとも言えないんですけど、僕の芝居で相手を泣かせなくちゃいけないシーンは責任重大ですごく難しかったです。この作品ならではの緊張感があって、考える時間もそうですし、実際に芝居をしてみても自分の中では重要なシーンでした。自分一人で紐解いてできたキャタクターではないので、監督や共演者、スタッフの皆さんの助けがあってなんとか乗り切れたと思います。これからも自分の出来ることや表現の深みをしっかり追求できたらいいなと思っています。
■作品やご自身が演じる蒼太をどのように楽しんでほしいですか?見どころを教えてください!
楽しみ方はそれぞれだと思うのでみなさんに委ねるという感じですが、点が線になってどんどんカオスになっていくので理解できなかった部分があったとしても、キャラクターのどこか共感できる部分やシンパシーを感じるところを自分に照らし合わせながら共感しながら見てもらうと楽しいなと思います。もしかして共感できる部分があるからこそ「なんで?」と思う部分もあるかもしれないです、それは僕にもあったので…。
■最後に2024年の目標を教えてください!
月並みですが、“飛躍の年”にしたいです。この作品はドラマ『4月の東京は…』でご一緒したスタッフさんが多くて、そこでのご縁があって今回キャスティングしていただいたところがあるので、全力で表現したものが次に繋がればいいなと思います。スパドラとしてはメジャーデビューが決まって、やっと大きな一歩が踏み出せるかなり大事な1年になると思うので、9年間地道に足元を固めてきたものをやっと解放できるなと思っています。グループにはいろんな人間が揃っていて、それぞれ好きなものも違いますが、唯一“スパドラが好き”という共通点が何よりも説得力があると思っているので、その情熱を外にしっかり届けていける1年にしたいです。今までやってきたことに自信はあるし、“やりたいこと”と“やるべきこと”のバランスは考えてやってきたので、それを磨きながらどんなステージでも全力で届けていきたいです。
<作品情報>
BS-TBSドラマ『夫婦の秘密』※栗原蒼太役
毎週木曜日23:00〜23:54/BS-TBS
※放送の翌日正午からはTVerとNetflixでも配信
<あらすじ>
花屋を営む夫婦と近所でカフェを営む女店主、彼らを取り巻く人たちの幸せそうな 日常とは裏腹のダークサイドを描いてゆく物語。
本当の自分を隠して作りあげた偽りの幸せ、 1通の手紙をきっかけに裂けていく夫婦、友人の絆。 次々と明らかになる秘密と裏の顔を予想のつかない展開で描きます。一緒に暮らしている夫や妻が、あなたの知っている人物ではなかったら? 周囲にいる友人が、あなたを陥れようとしていたら? 疑惑は嫉妬や執着を生み、やがて裏切りや復讐に発展…。
登場人物全員が裏の顔を持つ欺瞞に満ちた”愛情・闇堕ち“ミステリー。
<プロフィール>
古川毅(フルカワツヨシ)
2000年2月27日、東京都出身
2015年にSUPER★DRAGONのメンバーとしてデビュー。2018年資生堂・シーブリーズのCMキャラクターに抜擢され、ドラマ「兄友」で俳優デビュー。主な出演作として、ドラマ「3年A組-今から皆さんは人質です」「結婚できないにはワケがある。」「箱庭のレミング」「僕らが殺した、最愛のキミ」、映画『犬鳴村』など