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ばばたくみ

【脚本家・ばばたくみ】土ドラ10『マル秘の密子さん』に脚本チームとして参加!

現在放送中の土ドラ10『マル秘の密子さん』。謎に包まれた〝トータルコーディネーター〟の主人公・本宮密子が、不運続きのシングルマザー・今井夏を大企業の女社長へと変身させる姿を描くオリジナルドラマ。本作品で脚本家デビューしたばばたくみに、作品への思いや脚本家を目指したきっかけなどを聞いた。

 

 

■『マル秘の密子さん』でドラマ脚本家デビューされましたが、決まったときの心境を教えてください。

嬉しかったですね。以前からいろんな作品に関わらせていただいているのですが、映画や配信作品は公開まで少し時間もかかっているので、今回やっとデビューが決まったので本当に嬉しいです。

 

■『マル秘の密子さん」』は脚本家チームで脚本を書かれていますが、一人で脚本を描くときと脚本チームとして脚本を書くときの違いは何かありますか?

僕はそんなに器用な人間ではないのでいろんな人の意見を聞いた方が絶対良くなると思っているので、チームで開発できるのはありがたいですね。今回はメインの丑尾(健太郎)さんが書いた流れがあって、その中で「ここの話はどうやって面白くしていくか」という議論を重ねていきながら作っています。自由に書かせていただけているので本当に楽しく執筆できています。

 

 

■第4話の脚本を主に担当されていて、密子の過去が描かれる重要な回になると思いますが、どのような思いで書かれましたか?

書いた脚本を提出するたびに「こういう風にしたほうが面白いんじゃないか」とアドバイスをいただいて、そのアイデアを形にしながら楽しく書くことができました。映像化されるとどんな感じになるんだろうと今はすごくワクワクしていて楽しみです。第4話ではダークな密子さんを楽しんでいただければと思います。

 

■ドラマ全体の見どころを教えてください!

サンスペンスや恋愛、とにかくいろんな要素が詰まっている作品です。見ている人の「こういう作品だろう」という思い込みをひっくり返すところもあると思うのでそこは注目していただけたらと思います。

 

 

■脚本家を目指すことになったきっかけを教えてください!

小さい頃から映画が大好きで、映画のことを勉強したいなと思い、京都芸術大学の映画学科に入学しました。最初は監督を目指していたのですが、2ヶ月くらいで直感的に向いていないなと思って監督になるのは諦めました(笑)。脚本の授業で30分くらいの短編を書いたらけっこう褒められまして、それがきっかけで脚本を書くことが楽しくなってきて脚本家に興味を持ち始めて、3年生の時に書いたシナリオで賞を受賞したことがきっかけで脚本家を目指すようになりました。

 

■好きな作品や脚本家の方はいらっしゃいますか?

映画を好きになったきっかけの作品は、フランソワ・トリュフォーの『大人は判ってくれない』。好きな脚本家はあげていくとキリがないんですけど、笠原和夫さん、橋本忍さん、池端俊策さん、新藤兼人さん、井戸晶雄さん。本当にたくさんいます。

 

■趣味や特技はありますか?

戯曲を読むのが好きです。とにかく意識的にインプットするようにたくさんシナリオを読んでいます。自分が興味あるものが全部仕事に関わることなので…。

 

■脚本家としての喜びと苦悩がありましたら教えてください。

苦労することもいろいろあるんですけど、シナリオを書くのが好きなのであまり苦にはならないですね。面白いシーンを書けたときは本当に嬉しいです。

 

■脚本の内容を考える際はどのような状況で考えますか?

僕はスマホのメモにシーンとセリフを全部書いて、あとでパソコンに書き写しているので基本的に寝転びながら書いています。世代的にパソコンよりスマホの方が慣れているし、スマホだと移動中に書けるのでずっとそういう方法で書いています。煮詰まるときもありますけど、今アイデアが出てこなければ1分後も出てこないと思って、家事などをして一度書くことを諦めます。以前、喫茶店などでも書いたこともあるんですけど、会話が気になって集中できなかったので向いていないと思って、それ以来は家で書くようにしています。

 

■現在はTVや劇場のほか、タブレットやスマートフォンなど様々な環境で、お好きな時間に視聴できる環境になっていますが、書くにあたり何か意識していることなどありますか?

僕が学生の頃からそういう状況だったのでその前をあまり知らないですけど、配信ドラマの仕事をするときにプロデューサーに言われるのは「事件などで興味をもってもらうようにすること」「一気見させること」ということで、どうやってそういう部分を作るかはけっこう意識的に考えています。今は倍速で作品を見る人も増えていると聞いていて、僕はしないですがなんとなく気持ちはわかります。よくYouTubeを見ていたんですけど、その後にTikTok見るようになったら10分くらいの動画が長いなと感じるようになって。今の人たちは情報処理速度が異様に早くなってきているんじゃないかなと思います。

 

■ご自身の夢や目標はありますか?

具体的に“これ”みたいなものがない人間なのですが、面白いものを作りたいと思っています。あと今はまだ夢ですが、いつかは大河ドラマにも関わってみたいなとは思います。

 

■最後に、将来、脚本家を目指す方にアドバイスをお願いします!

デビューしたての人間が言うのはあれですけど(笑)、作品に真面目に向き合うことが大事だと思います。自分の創作に対して真摯な姿勢を持っていないとダメだと思うし、大学3年生のときにコロナが始まって、外に出ることもできなかった時期にずっと本を読んでいたんですが、今それが身になっていると感じるので、そういう努力も必要だと思います。今も意識的に本は読むようにしています。

 

 

<作品紹介>

土ドラ10『マル秘の密子さん』

毎週土曜日22:00 日本テレビ

 

<第4話あらすじ>

運命の社長選に向けて支持者集めに奔走する(松雪泰子)に予期せぬ逆風!?夏たち家族を捨てたはずの放蕩無頼な夫・丈晴(山中聡)が突然現れ、夏にお金を無心。大事な社長選を前にスキャンダルの発覚を恐れる密子(福原遥)は夏を守ろうとするが、思いがけず自分の過去と向き合うことになり……。一方、密子の素性を調べる遥人(上杉柊平)は、ついに衝撃の事実にたどり着く!暴かれる密子の秘密……その壮絶な過去とは!?

 

<プロフィール>

ばばたくみ

1998年821日、大阪府出身。

学生時代よりシナリオの執筆を始め、大学3年の時に執筆した長編シナリオ『R団地のミツバチ』が、第31回(2021年)新人シナリオコンクールにて大伴昌司賞を受賞。大学卒業後、脚本家として活動を開始。現在は、制作進行中の映画・ドラマなどのシナリオを執筆している