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奥平大兼

奥平大兼 映画『Cloud クラウド』ジャパンプレミア!

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映画『Cloud クラウド』ジャパンプレミアが、9月10日(火)都内にて開催され、監督・共演者らと共に奥平大兼が登壇した。
同作は、ネット社会に拡がる見えない悪意と隣り合わせの“いま”ここにある恐さを描くサスペンススリラー。
世間から忌み嫌われる“転売ヤー”として真面目に働く主人公・吉井。彼が知らず知らずのうちにバラまいた憎悪の粒はネット社会の闇を吸って成長し、どす黒い“集団狂気”へとエスカレートしてゆく。誹謗中傷、フェイクニュース――悪意のスパイラルによって拡がった憎悪は、実体をもった不特定多数の集団へと姿を変え、暴走をはじめる。やがて彼らがはじめた“狩りゲーム”の標的となった吉井の「日常」は、急速に破壊されていく……。
 
『スパイの妻』(20)で、第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢監督の最新作で、第97回米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品に選出されたことでも注目を集めている本作。
奥平は、主人公・吉井に雇われたバイト青年・「佐野」を演じる。
初の黒沢組となった奥平は現場について聞かれると「キャストの中で僕が一番年下で、最初はバキバキに緊張していました」と打ち明ける。
特にクランクインから3日目に行われたラストシーンの撮影は大変で、「あまりにも緊張しすぎて心臓がすごいバクバク言っていて、終わった後に録音部さんに『心臓バクバクだったね』と言われて恥ずかしかったです。後半は大丈夫でしたが、最初はそれくらい緊張感を持ってやっていました」と吐露。
 
また、「すごい大事なシーンの(撮影)前日に監督から『菅田さんを超えてほしい』と言われて、あぁヤバイなぁ…とかみしめながらホテルに帰って……」と強いプレッシャーを感じたことも語る。
一方で「あまり気にせず、めちゃくちゃぐっすり寝れた」とぶっちゃけて会場を笑いに包む奥平だが、「こんなにもよくわからない気持ちになっちゃうくらいのシーンがある役(は初めて)。言われたときはめちゃくちゃ頑張ろうと思いました」と気を引き締めて臨んだ撮影を振り返った。
黒沢監督は「そんなこと言いましたかねぇ」と言うも、奥平は「その瞬間を鮮明に覚えています。その言葉を聞いて覚悟が持てたのでありがたかったです」と感謝の言葉も口にした。
 
本作のキャッチコピー「気がつけば標的」にちなみ、フリップトークで「気がつけば○○」のお題が出された奥平は「気づいたら耳かき。めちゃくちゃ耳かきが好きで、映画とかドラマを観ていたら、気づいたら耳かきをしています」とうれしそうに答えた。
 
「Cloud クラウド」は9月27日より東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国でロードショー。
ぜひ劇場でご覧ください。