【萩原護インタビュー】NHK土曜ドラマ『3000万』に長田役として出演中!
2022年にNHKが新たに立ち上げた脚本開発チーム“WDRプロジェクト”の精鋭4名が脚本を手がけ海外ヒットドラマの手法も持ち込むという新しいスタイルで制作され注目を集めているドラマ『3000万』。思わぬアクシデントと出来心をきっかけに、人生が激変してしまう家族を描くクライムサスペンスで事件に深く関わる大学生・長田を演じる萩原護に作品や2024年について聞いた。
■ドラマ出演が決まったときの心境はいかがでしたか?
制作統括の渡辺さんと以前2回ほどお仕事をさせていただいたことがあって、今回もそのご縁で声をかけていただいて出演することが出来てとても嬉しかったです。渡辺さんにも前より成長した姿を見せたいと思って撮影前にめちゃくちゃ気合いが入りました。
■演じる長田とは大学生という共通点があるものの演じるのがすごく難しい役だったと思うのですがいかがでしたか?
撮影に入る前に『3000万』というドラマを“ドキュメンタリーぽい生っぽいものではなく、誇張されすぎたものでもなくて、その中間を狙いたい。そこら辺で起きてそうなことだけどドラマとして面白い作品にしたい”という説明をしていただきました。長田は“ドラマチックで誇張された人物ではあるけれど、作品と観客の中間で架け橋のような存在でいてほしい”とも言われて、微妙な塩梅が難しかったです。長田にとっての一番の転換点が第4話で人を殴るシーン。そこからガラッと人柄が変わるので、どこまで調子に乗るかも話し合いながら演じていました。お金を持つことで一番あからさまに変化するのが長田なので、無理ない範囲でわかりやすく演じようと思っていました。
■複数の脚本家が共同で作品を手がける海外ドラマの手法を取り入れて脚本が書かれていますが、他の作品との違いを感じますか?
ドラマにしては1シーンのカット数がすごく少ないなと思いました。そこが他の作品とは一番違うと思ったところで、すごく演じやすかったです。NHKのドラマはCMが入らないですが、台本が1幕、2幕、3幕のような構成で書かれていて、“ここまでの間でこういう展開が起こって、次にこういう展開が起こる”というようにすごく数学的な構成で作られています。そういう台本を初めて読みましたし、すごく読み応えもありました。
■実際に映像になった作品を見られていかがでしたか?
僕が演じているシーンは「こういうシーンになるのか」と想像が出来ていたんですけど、他のシーンと合わさることでそのシーンの持つ効果がすごく明確化されたと思います。あくまで台本を面白くするために省かれているシーンもあって、映像にすることで語れること、語られないことがあるんだなと思いました。
■もし自分が3000万を手に入れてしまったらどうされますか?
速攻警察に持っていくと思います。一瞬の気持ちの揺らぎのせいで全部ダメになっちゃうのってすごく大変な話ですよね。佐々木家は手に入れた3000万からちょっとずつ使っていますが、あれはリアルだと思います。もし僕が3000万を手に入れたとしても同じようにちょっとずつ使うと思います。もちろんダメなことですけど、佐々木家の気持ちが理解できなくもないと思ってしまうのが『3000万』の見どころなのかなと思います。
■撮影現場の雰囲気はいかがですか?
重い内容ですがすごく仲が良くてチームワークが良いです。スタッフの皆さんの目がずっとキラキラしていて楽しそうにワクワクしながら撮影していたのが印象的でした。
■2024年は多くの作品に出演されていましたが、どんな1年でしたか?
毎クールドラマに出させていただくのが初めてだったので大変でしたが、いろんな方との出会いや経験をすることができました。『新宿野戦病院』で共演させていただいた仲野太賀さんから「楽しむことが大切」という話を聞かせていただいて、撮影は大変ですが面白がれるようになりたいと思っています。そのためには心に余裕を持って演じることも大切だと気がついたので、心の余裕を持ってお芝居をできるようになりたいです。今年は全てのドラマをがむしゃらにやっていました。特に『街並み照らすヤツら』で演じたマサキにようにあそこまで突き抜けた明るい役を演じるのは初めてだったので特にがむしゃらに演じました(笑)。芝居の楽しさも苦しさも実感できた1年になりました。
■1年前にインタビューをさせていただいたときに山登りに挑戦したいとおっしゃっていましたが、この1年で達成されましたか?また最近興味があることはありますか?
この前、高尾山に登る予定を立てていたんですけど、雨が降ってしまったので諦めてしまいました(笑)。山登りをしたいという気持ちは今も変わらなくて、装備だけは集められているのでまた挑戦したいです!前に趣味は寄り道という話もしましたが、相変わらず歩くのも好きですね。あと最近は「喫茶店巡り」が好きで、本を読んだり、ぼーっとしたりしています。この時間がすごく楽しいです。
■2025年に挑戦したい仕事はありますか?
来年は新しい仕事もいくつか決まっているのでまずは頑張りたいです。他にも、舞台に興味があって挑戦してみたいとは思ってはいるんですけど、『3000万』で共演した内田健司さんが舞台経験が多いのでいろんな話を聞かせていただき、舞台に立つことの難しさを教えていただきました。まだ自分が舞台に立つイメージは湧かないですが、いろいろな課題がクリアできたらいつか挑戦してみたいです。
■最後に『3000万』の今後の作品の見どころを教えてください!
物語が進んでいく中でまだまだいろんな展開が起こっていきます。キャスト1人1人にドラマがありますので最後の最後まで見逃せない内容となっています。ぜひ最後まで見て楽しんで欲しいです。
<作品紹介>
NHK土曜ドラマ『3000万』
NHK総合 毎週土曜日よる10時~
NHKBSP4K 毎週土曜 午前9時25分~
<第6話あらすじ>
毎年恒例の奥島(野添義弘)の誕生日会。息子・元樹(島田惇平)を救えなかった悔いを持つ奥島は、義光の抱える悩みを聞き出そうと佐々木家を訪ねる。奥島の追求を笑顔で交わす祐子(安達祐実)と義光だが、ソラ(森田想)を匿っているので気が気でない。裏切り者を探す坂本(木原勝利)と長田(萩原護)の影も迫る中、隠し事だらけの宴が開演する。ショーマストゴーオン、疑惑と決裂の第6話
<プロフィール>
萩原護(ハギワラマモル)
2003年7月9日
多数の映画やドラマ、CMに出演するなど俳優として活動中。
主な出演大河ドラマ 『青天を衝け』、ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』『君が心をくれたから』『街並み照らすヤツら』『新宿野戦病院』映画『マイ・ダディ』。
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