葵わかな 舞台「冬のライオン」ビジュアル解禁!
葵わかなが出演舞台「冬のライオン」のビジュアルが解禁となった。
同作の舞台は、英国王家の草創期である1183年、イングランドの初代国王ヘンリー二世が居城としていたフランス中部のシノン城。
豪傑で実力と運を味方にしてきた初代国王が築き上げた領土、そして跡目を誰が継ぐのか決着をつけるべく、一同が会した。
集まったのは、妻のエレノア、長男リチャード・次男ジェフリー・三男ジョン、そして王の寵愛するアレーと、その兄で敵国フランス王のフィリップ。
権力と愛情を巡って時にストレートに、時に権謀術数をめぐらし化かしあいながら戦いを続ける彼らの、王族でありながらあまりに人間くさく、緊迫のパワーゲームが繰り広げられる。
演出を手がけるのは、抜群の存在感を表し、その演出を信奉する俳優たちが数多いことでも知られている気鋭の演出家、森新太郎。
手掛ける作品は、マクドナーなど現代翻訳戯曲から、シェイクスピア・イプセンなどの西洋古典、日本の近・現代古典、またミュージカルまで幅広く、緻密で緊迫感あふれる演出が高い評価を得ており、「冬のライオン」は、森自身がコロナ禍の中で、今上演したい作品として自ら選んだ作品だ。
葵は、ヘンリーの愛妾でフランス王女・アレーを演じる。
出演にあたり葵は、「アレーはエレノアとヘンリーに育てられたのにも関わらず、ヘンリーの愛人になり、政略結婚に対する考えやアレーの扱い方などは、当時の女性の地位を物語っていて、とても複雑な女性という印象です。アレーにしかない悲しさに注目していきたいと思います。ストレートプレイには、今回初めて出演します。言葉だけで物語が綴られているのがすごく難しそうだと思いましたが、読み進めていくと、家族の話だけれど、愛情や憎しみが広がっていって、どこに向かっていくんだろうと、世界観にどんどん引き込まれていきました。森さんの演出作品に出させていただくのは初めてで、どんな世界観を持っていらっしゃって、どんな感じで稽古が進んでいくのか、今からとても楽しみです。浅利さん以外は初めての共演で、皆さんが作り上げる世界に後れを取らないように頑張っていきたいと思います。この作品は凍り付くような冷たさ、寒さ、暗さがありますが、もしかしたらどんな家族にでもありうる確執・愛情が垣間見える作品です。お稽古を頑張って見応えのある作品にしていきたいと思います。」とコメントを寄せた。
舞台「冬のライオン」は、2022年2月26日(土)~3月15日(火)東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。
ぜひご期待ください!
【ストーリー】
イングランドの初代国王ヘンリー二世は、数重なる戦果で領土を広げてきた。
広大な領地アキテーヌを持つ年上の妻・エレノアは、何度も反旗を翻したため、幽閉されている。
人質として育てられてきた先代フランス王の娘アレーは、今や美しく成人し、ヘンリーの愛妾となっている。
そしてアレーの異母きょうだいである現フランス王フィリップがついに迫る。
『領土を返還するか、アレーをヘンリーの後継者と結婚させるか、選ぶ年限が来た』と。
いよいよ相続のけりをつけねばならない。
1183年のクリスマス、一同はシノン城に集まる。
リチャードに王位を譲ってアレーとも結婚させるようにというエレノアの嘆願。
ヘンリーはかわいい三男のジョンに引き継がせたいと思っているが、エレノアの言い分を受け入れ、今すぐアレーとリチャードの結婚式を挙げることに。
次男のジェフリーは、ジョンを抱き込んで、父親を倒すためにフィリップの協力を得ようと、ひそかに部屋を訪ねる。
すると、母エレノアから送られたリチャードもフィリップの部屋へやってくる。
ジェフリーとジョンが隠れているとも知らず、リチャードはうっかり口を滑らせたことで、兄弟たちを驚かせる。
そこへさらに、ヘンリー本人が、フィリップに取引を持ち掛けようと企んで現れる。
息子たちの不実さ、強欲さを思い知らされたヘンリーは、全く違う方向へと舵を切ることを決断。
果たして、親子の、夫婦の、妻と愛妾の、イングランド王とフランス王の対決の決着はいかに…。
★公式サイト
https://www.thelioninwinter.jp/
(敬称略)